日本初の近代的な工場群(集成館)を仙巌園内に設けた薩摩藩主島津斉彬は1851年、溶鉱炉や反射炉建造に着手。ガラス工場、紡績、蒸気機関研究所等を設け次々に事業化しました。

次世代へと受け継ぎたい、美しい自然。貴重な生態系を有している「奄美・沖縄」。アマミノクロウサギやルリカケス、オオトラツグミなどの固有種がこの地で生命を紡いでいます。

澄んだ空気を深く吸い込み、樹齢数千年の屋久杉の鼓動に耳を傾け、雨量を誇る島ならではの豪快な滝の前でマイナスイオンをたっぷり浴びる。そんな時間をかけた贅沢な旅が屋久島にはよく似合います。

藺牟田池には「浮島」と呼ばれる泥炭が300近くあり、国の天然記念物に指定されています。又、希少野生動植物種のベッコウトンボや水鳥の生息する湿地として国際的なラムサール条約に登録されています。

毎年10月中旬から12月頃にかけて、1万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで滞留します。その渡来数と種類の多さは日本一と言われています。

ＪＲ日本最南端の駅として知られる西大山駅から正面に望むは開聞岳の景観が自慢。一面に菜の花が咲き乱れる中、開聞岳や池田湖等の名所巡りコースを走るいぶすき菜の花マラソンが大人気です！

奇岩のそそり立つ曾木の滝は、滝幅210メートル、高さ12メートル。春は桜やつつじが彩り、夏は水量も多く豪快そのもの、秋は銀杏や紅葉が流れの中に鮮やかに浮かび上がり、四季折々に訪れる人を魅了します。

電気化学工業の父・野口遵は、川内の豪商四代目上野喜左衛門の資金援助で明治39年に曽木の滝の水力を利用する曾木発電所を建設、その出力は当時国内でも最大級。渇水期の5～9月に鶴田ダムに水没した煉瓦造りの建物が姿を現します。

甑島列島の白亜紀後期の地層から二枚貝やアンモナイト、魚類、恐竜やワニ、カメ、植物等の陸や淡水に棲む生き物の化石が沢山見つかっています。当館にはそれらの化石が展示され、1億年前以降の恐竜時代末～哺乳類時代に東アジアに生息していた生き物や当時の環境を学ぶことができます。

霧島連山の南西に点在し、天孫降臨伝説の霧島山の懐から湧き出る霧島温泉郷は、大小9つの温泉からなり、様々な泉質があってあらゆる症状に効果があるとか。新緑と紅葉の美しい名所。

温泉が自然に沸きたつ伏目海岸の砂を掘って横たわり、上から砂をかけ、開聞岳を眺めながら波の音を聞き、温泉熱を全身に浴びる砂浴は天まさに自然のサウナ。後の爽快感がたまらない。

市街地や小さな町でも温泉が湧く鹿児島県では、朝風呂文化が根付いて早朝から深夜まで温泉の恵みを受けています。鹿児島市内では市電を利用して気軽に温泉巡りできるのも温泉王国ならではの醍醐味。

昭和45年の日本初の人工衛星「おおすみ」をはじめ、数々のロケットや科学衛星・探査機が打ち上げられています。観測所内は見学可能で、ロケット打上げ場や巨大なパラボラアンテナなど様々な施設を見ることができます。

昭和54年、JAXA 種子島宇宙センター内に我国初の本格的な宇宙開発の展示館としてオープン。宇宙と人類との関わり、人工衛星やロケットの仕組み、打上げ及び追跡管制状況などが展示説明され、無料で一般公開されています。

1865年4月、19名の若き薩摩藩士が密かに羽島の海岸から英国へと旅立ちました。命がけで密航に臨んだ彼らは、広く世界を見聞し、新しい文明を学び、帰国後、様々な分野で活躍しました。その偉業を紹介するミュージアムが2014年に完成。先人たちの歩んだ道を振り返り学ぶことができます。

毎年11月2・3日の2日間開催される南九州最大のお祭り。誕生は江戸時代といわれ、昭和初期に中山晋平の編曲で現在の形になった「鹿児島おはら節」のほか「鹿児島ハンヤ節」などの曲に合わせ、華麗な衣装に身を包んだ2万人以上の踊り手が練り踊る姿は壮観です。

毎年9月秋分の日前日に開催。365m、約7トンの日本一の大綱引。365本の縄から半日以上かけて練り上げた1本の大綱を上半身裸にサラシを巻いた約3,000人の男達が一斉に引き合う。相手の引き隊と相手陣内に押し込んでいく押し隊が激しくぶつかり合う勇壮な綱引です。

約900年の伝統を持ち、岩川八幡神社で例年11月3日に五穀豊穣を祝い開催される「弥五郎どん祭り」。身の丈4m85㎝、25反もの梅染めの衣をまとった弥五郎どんの先導で、岩川八幡神社を出て市街地を3時間かけて威風堂々と練り歩く「浜下り」が最大の見所です。